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ホット・デイズ

ざまぁみさらせ。
勝った。俺は勝ったんだ。
これが人間の力だ。

見ろ。
この神々しいまでの存在感を。
聞け。
この雄々しき唸り声を。
感じろ。
この母なる温かみを。

古来より人が抗う事の出来なかった絶対的な力がある。
それは自然の力。

かつて地上を支配していた恐竜たち。
彼らが死滅する原因となったのも、自然の力によるモノだ。

決して覆すコトの出来ない絶対的なパワー。
それは灼熱の太陽。それは強大な風。それは深い闇。

この星に生きる者であれば、その力に抗うコトなど考えてはいけない。いや、考えられない。
なぜなら俺達はこの星で生きているのではなく、この星に生かされているのだから。

しかし、だからといってされるがままでいいハズがない。
これが運命、と諦められるくらいなら最初から生きようなどとは思わない。
俺達人間にも力がある。
それこそが自然の力に対抗し得る唯一の力。

それは知恵だ。

この力に気付いた時、ようやく人間は生き始めたのだ。

自然の力は、神の力。
知恵の力は、人の力。

人が神に対して何ができるのか。
もしかしたら、何もできないかもしれない。
だがそれでも、何もしないよりはマシだ。

そうして人間は今まで生きてきたのだ。
いつか神を凌駕する日を夢見て。

そして今日。
俺は神に対し、勝利した。


そう。


俺は今日。


コタツを出した。


いや~、もう超暖かいよコイツ。最高だよコタツ。もうケーブルからして暖かいものな。なんかコタツのケーブルって毛生えてるものな。いや~暖かい。もう結婚してもいいよ。コタツと。子供作ろうよ。最初は男の子がいいな。休日は近所の公園で暖かくなる練習してさ。疲れて眠る子コタツ背負ってさ。家に帰ったら妻コタツが待っててさ。あ~疲れた~、とか言ってソファで寝ちゃう俺を妻コタツがそっと暖めてくれてさ。夜中にふと目を覚ましたら俺を暖めながら妻コタツも寝ちゃっててさ。仕方ないなぁ、なんて言いながら笑顔でスイッチ切ってやるんだ。そしたら妻コタツが目ぇ覚ましちゃって。ごめん、起こしちゃったな、ってそっと掛け布団なでてやるんだ。そしたらポッと天板赤らめてさ。恥ずかしそうに俺におねだりするんだよ。隣の部屋で寝てる子コタツを気にしながら二人で愛し合ってさ。おいおい、まだ始まったばかりだっていうのに、もうこんなに熱くなってるぞ?ってからかってさ。そしたらますます熱くなっちゃってさ。よーし、そろそろ「強」にするぜ。クッ…熱いッ!とかなんとかって、馬鹿か俺は。まぁ、そのくらいナイスなヤツってコトですよ。

おそらく今日から俺はコタツとほぼ一体化するね。
【まー】・IN・THE・コタツ。俺がコタツで、コタツが俺。僕が一番うまくコタツを使えるんだ。「おい、コタツ!」って呼んだら返事するね。たぶん風呂とトイレとオナニーくらいでしかコタツ出んよ。

俺から言わせりゃ、ストーブだの暖房だのは邪道だね。日本の冬はコタツ一色でいい。コタツにみかん。それと一杯のお茶があればいい。時にはセンベイで彩りを添えるのもいいだろう。もちろん、コタツの魅力はそれだけではない。

「え!お前、あのDVD持ってんの!?」

キッカケは些細なコトだった。
祐司が見たいといっていたアクション映画。
そういえば弟が買ってきたDVDがそれだったな、と思い出し、陽子は何気なく祐司に伝えたのだった。

「俺、アレすっげぇ見たいんだよねー」

これは…チャンスかもしれない!
そう思うや否や、陽子の口からは次のセリフが飛び出していた。

『じゃあ、見に来る?』

つい出てしまった言葉。
少しばかり声が上ずってしまったかもしれない。
男の子を自分の部屋に招いたという事実に心臓はドキドキと音を立て、顔が熱くなっていくのがアリアリと分かる。もしかしたら赤くなっているかもしれない。
自分の気持ちに気付かれてしまうコトを恐れた陽子は、慌てて二の句を告げる。

『あ、お、弟が買ったモノだから。あの、貸すコトは出来ないけど。見るくらいだったら、大丈夫だと思うから』

何も悪いコトはしていないのだが、陽子は言い訳のようなセリフを並べ立てた。
そのコトがさらに陽子の顔を熱くさせたのだが、祐司はそれに気付くような素振りもない。
二つ返事で陽子の家に行く事を決めたのだった。

そして陽子の部屋。
二人でコタツに入りながら、DVDをスタートさせた。

自分の部屋に祐司がいる。大好きな人がいる。
そう思うだけで陽子は、ふわふわと落ち着かない気分になっていた。

私の横でキラキラと目を輝かせながら映画を見る大好きな人。
いつまでもこんな時間が続けばいいのに…。

その願いが叶うコトは無いと知っていながらも、そう願わずにはいられない。

そんな陽子の願いも空しく、映画は終盤に差し掛かっていた。
これが終わったら祐司は帰ってしまうのだろう。

感動的な音楽。燃え上がる洋館。
命からがら脱出してきた主人公とヒロイン。
二人は抱き合いながら、情熱的なキスを交わす。

それを眺めながら、陽子はヒロインを自分に、主人公を祐司に重ね合わせ、頬を赤らめた。

ふと祐司のほうを見る。
瞳を潤ませ、映画に没頭する祐司。
スタッフロールが流れ始め、祐司は一つタメ息をついて陽子に向き直った。

「いや~良かったなぁ!」

嬉しそうに話し出す祐司。
その輝いた顔を見て、やっぱりこの人が好きだな、と陽子は思った。
ひとしきり映画を品評し、そしてラストシーンについての話になった。

「やっぱりあの二人が生き残ると思ったよ」

『お決まりのパターンだけど、感動しちゃうよね』

「あのキスシーンなんか俺、泣きそうになったもん」

『ふふ、ウルウルしてたね』

「なんだよ、見てたのかよ~」

『あはは、ごめんごめん』

「俺もあんなキスしてみたいなー」

『キスかぁ…』

ふと思う。
その相手が私だったらいいな、と。

「陽子はキスしたコトある?」

『へ?』

突然の問いに驚き、上ずった声を出してしまう。

「キスだよ、キス。したコトあるのか?」

『な、ないよ?』

「なーんだ、そっか」

どういうつもりなんだろう。私が意識しすぎなのだろうか。
「そっか」と素っ気無く答えた祐司の口調が、わずかながら嬉しさを含んでいた気がするのは私の妄想だろうか。

祐司はしたコトあるのかな…。

ふと気になってしまう。
一度気になってしまうと止まらない。
この流れなら…聞いてもおかしくない、よね。

『ゆ、祐司は…?』

「ん?」

『祐司はしたコトある、の?』

もしあったらどうしよう。
もしかしたら彼女だっているかもしれない。
私達の年齢ならキスの一回や二回していてもおかしくないもの。
もしかしたらそれ以上も…。

そこまで考えたところで祐司の回答があった。

「ないよ」

ほっ。
良かった。

『そ、そっか』

今、私はどんな顔をしているだろう。笑顔になってないよね。
そんなコトを気にしていると、祐司が言った。

「してみる?」

え?
今、なんて…?
聞き違いだろうか。

『え?』

今度は口に出して言ってみる。

「キス。してみる?」

聞き違いじゃない。
キスしてみる?と言っている。

『か、からかわないでよ、もう』

「からかってなんか、ないよ」

コタツの中。
そっと祐司の手が私の手に触れる。
驚いて祐司の顔を見る。
少しマジメな顔。

「からかってなんかない」

見詰め合う目と目。
握られた手と手。

少しずつ。

少しずつ二人の距離が縮まる。

近づいた二人の顔。

かすかに感じる息遣い。

そして、軽く。

だが、確かに。

二人の唇が触れあった。


とかなんとかいうロマンスがコタツにはある。いや、あると信じたい。ってか、あるんだよ。あるんだって。見たコトねーけどあるんだよ!あるったらあるんだ!あると言ってくれ!頼むから!あると言ってよバーニィ!

そんなワケで俺はコタツが大好きだ。何が好きって暖かいから好きだ。お前の脳が暖かいとか言うな。それにロマンス溢れるから好きだ。いつか出会うロマンスを信じて俺は今年もコタツを愛す。そんで子供作ろう。二人目は女の子がいいな。休みの日には妻コタツと一緒に子コタツに着せる掛け布団を買いに(以下、略)
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コメント


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こんばんは^^

私もおコタが大好き^^なんなら一日中居れちゃうくらい・・そうそう。背負って家ん中移動したいくらい・・。うんうん。そんくらいにおコタを愛しまってます^^;
おコタでロマンスはないですが、年に何度か殺されかけることはありますねぇ・・。←いろんな匂いがこもっちまうんだぁね。。おコタってば・・;)


またまた閉鎖されるのかもな感じのBさん・・
まっ、またどこかでお会いできると信じておりますが^^

きみきみ | URL | 2006年10月12日(Thu)18:42 [EDIT]


若葉さん♪

あんまり経験ないのよね ほとんど初心者
もちろんMyコタツなんて もったことないし(>_<)

コタツがないからロマンスがないのか~ そこかぁ~原因は・・・

6㌢ | URL | 2006年10月12日(Thu)19:07 [EDIT]


な、なんだこのリアルなストーリーは。体験談?それとも妄想??一瞬途中の展開から官能系になるかと思った。純なストーリーっすね。
ウチは床暖だからそういったコタツのような夢がない・・・き、近代化が憎いや。。

マッサ | URL | 2006年10月13日(Fri)02:10 [EDIT]


実話?( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

ものすごくリアルに感じる~(;´д`)ゞ アチィー!!
この部屋暑くない?www  風~~~~"Q。('-'。)"パタパタ

美鈴 | URL | 2006年10月13日(Fri)20:39 [EDIT]


ウチも官能系になるのかと・・・ワクワク・・いや ドキドキしちゃぃましたw
ってか、【まー】サマは寒ぃ地方にぉ住まいなのね?
妻コタツに対する『愛』がひしひしと伝わってきたわぁ~
(*ノ▽ノ)イヤン 妬けちゃぅ~www

紫夢。 | URL | 2006年10月13日(Fri)22:13 [EDIT]


久しぶりでっす。
コタツの魔力が十分発揮されてますね。
そんな事を思うなんて。
コタツに負けた??

りょうじ | URL | 2006年10月16日(Mon)01:39 [EDIT]


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